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blogスタッフブログ

2021/10/22

【Q&A】床下断熱と基礎断熱、どっちがいい?

【Q&A】床下断熱と基礎断熱、どっちがいい? 画像

Q. 床下断熱と基礎断熱、どっちがいい?

A. 断熱性能としては基礎断熱です。ただし欠点もあります。

床下断熱は、文字通り一階の床の下に断熱層を設けます。断熱材の下の床下空間は、断熱上は「外部」になります。

また、基礎断熱は建物の基礎の周囲に断熱層を設ける施工法です。建物の外側に断熱層を設ける「基礎外断熱」と、内側に断熱層を設ける「基礎内断熱」があります。どちらも床下空間は断熱上「内部」となります。

建物の外部の地面、または内部の基礎耐圧盤上に断熱材を敷く「スカート断熱」と併用する場合もあります。

基礎断熱は、床下断熱に比べて下記のメリットがあります。

-メリット-

〇建物の気密処理をする納まりが土台と基礎の間だけになるので、機密性能を上げやすい=断熱性能も上げやすい。

〇床下断熱は、玄関や居室の一部床を下げた場合などに、断熱材の連結上難しい納まりが発生しやすい。基礎断熱の場合は断熱の弱点になる箇所が発生しづらい。

〇床下を利用する全館空調システムや、床下エアコンの設置ができる。

なんだ、いいことばかりじゃないか、となりそうですが、デメリットもあります。

-デメリット-

●シロアリが入ってきやすくなる。

特に、建物の外部に断熱層を設けた基礎外断熱の場合、断熱材と基礎のコンクリートの隙間からシロアリが道を作って入ってくる報告が多いです。基礎内断熱の場合でも、シロアリの作った道(蟻道)が断熱材の下にできることが多いため、点検での発見は困難になります。土台などにシロアリの害が出てもハネアリが床下から直接外に出ていたりすると、柱や梁などが食べられるまで発見が遅れたりします。

●完成後一年ほどは床下に湿気がこもりやすい。

湿気はカビとシロアリの原因になります。

基礎のコンクリートは、鉄筋を別にすればセメントと水、それに砂利や砂などの骨材から作られます。一般的にコンクリートの水セメント比は60%ほどで、そのうち半分程度の水がセメントと化学反応してコンクリートは硬化します。コンクリートの硬化には十分な量の水が必要で、ぎりぎり硬化できる量の水分があればよいというものではありません。水分が少ないと施工時にコンクリートが十分に型枠の中にまわらずにジャンカと呼ばれる空間ができる施工不良が起こったり、水分不足で硬化不良が起こったりします。これらに必要な残りの水分を養生水分と呼びます。

この養生水分が、建物の完成後に基礎から発散していきます。建物の規模にもよりますが、1トン程度の水分が発生するようです。

そのため、床下を使用する全館空調システムなども、最初の一年はなかなか本領発揮することがありません。また上記のように基礎断熱はシロアリの道を発見しづらいため、この時期は注意が必要です。

それぞれの対策として、

「防蟻処置をした断熱材をしようする」

「防蟻処置・点検を定期的に行う」

「24時間換気の経路に床下空間も含む」などの方法があります。

床下断熱のメリット・デメリットは基礎断熱のちょうど逆になります。

気密が比較的取りづらい納まりが発生するため、気密性能が上げづらい。全館空調・床下エアコンには対応できない。

しかし、床下空間は見通せるためにメンテナンスは比較的容易です。

基礎パッキン工法と合わせて、床下は断熱・気密的に「外部」になるために風の通りがよく、コンクリートの湿気が問題になることはありません。床下が乾燥して、またシロアリの道になりそうな箇所は少ないため、地面からのシロアリの害やカビの発生する可能性は少なくなります。また、コストは比較的安くなることが多いようです。

床下断熱の場合のデメリットも、玄関などには部分的に基礎断熱としたり、気密バリアなどの部材を使うことで機密性能を上げるなどの対策があります。

断熱材の仕様は、冷暖房の方法と分けて検討することはできません。

全館空調システム・床下エアコンを採用する場合は、基礎断熱一択になりますので、湿気やカビなどに注意して施工方法を検討する必要が出てきます。

ただ、基礎外断熱と基礎内断熱では、基礎外断熱の方が断熱性能は上げやすいのですが、シロアリが来やすくなるので一般的な木造住宅では避けたほうが無難でしょう。

またよく聞かれる質問として、床下空間からの吹き出し口からゴミが床下に入らないか? というのがあります。

冬季は基本的に空気が出てくる場所なのでホコリ等は入りづらいはずですが、夏季はそうでもありませんし、お菓子のかけらなどを落とすこともあるとそこから虫がくる可能性もあります。

全館空調システムは住宅内の温度差がなくなり快適ですが、高価でトラブル時には家じゅう冷暖房が止まってしまうというデメリットもあります。専門の業者を呼ぶ必要がありますし、機械ですので将来的に寿命が尽きたときに入れ替えるときもかなりのコストがかかります。

住宅内の温度差を解消することはできませんが、個別エアコンならそれらの問題はありませんし、業者の選択肢も非常に多いです。

断熱の性能は、気密はもちろんのこと、断熱材の厚さと性能、開口部の性能等にもよるためによるため、基礎断熱か床下断熱かの要素だけでは優劣は決められません。メリットデメリットを考慮して検討していくことが大事です。

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